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ご覧いただきありがとうございます。 飛鳥のガラスの靴 　島田荘司 著 　カッパ・ノベルズ 　1992（平成4）年1月25日 初版4刷発行 　定価 740円 です。 ※ 鬼才の鮮烈作！ 吉敷刑事苦闘！ 書下ろし！ ※ ※ 映画俳優 大和田剛太（おおわだ ごうた）の京都の自宅に、 差出人不明の郵便小包が配達された。 なかから、塩漬けにされた剛太の右手首が……！　 剛太自身は、十カ月経っても行方不明のまま、 事件は迷宮入りの様相を呈した。 警視庁捜査一課 吉敷竹史（よしき たけし）は、 この管轄違いの事件に興味を持つ。 主任に、”一週間で解決できないなら辞表を書け“と 迫られながら、敢然とこの難事件に立ち向かう吉敷竹史！　 その吉敷を苦悩に追いやる妻 通子（みちこ）の疾走！　 そして「ガラスの靴」の謎とは？　 民話（フォークロア）を題材に、 本格推理の第一人者が、 全力で書き下ろした長編推理の力作！　 絶賛「吉敷竹史シリーズ」第10弾！ ※ ※ この作品をまさに脱稿した十一月十五日の金曜日、 友人の小杉健治氏から電話があり、 青柳友子氏が亡くなったことを知らされた。 以前『奇想、天を動かす』を出版した直後、 青柳さんや小杉さんと浅草で食事をしたことを 思い出した。 彼女は『奇想、天を動かす』を大変誉めてくださり、 僕の作品のファンだと身に余ることを言ってくださった。 衝撃とともに、惜しい才能を、 日本のミステリー界は失ったものと思った。 もし仕事を続けられていたら、 彼女は確実に日本ミステリーを支える重要な柱の一本と なられていたろう。 本作品は、彼女の霊前に捧げたいと思う。 「著者のことば」 ※ ※ 『新本格推理宣言」をして以来の島田荘司の活躍ぶりは、 目を見張らせるものがある。 人気の『吉敷竹史シリーズ」「御手洗潔シリーズ」 いずれにも、毎年必ず力作傑作が加わる。 大仕掛けのトリックを内包する不可能犯罪と、 その解明に苦しむ探偵役の死闘！ この作品も『吉敷竹史シリーズ」に新境地を開いた 異色の本格推理秀作である。 ※ よろしかったら是非！ 不明な点などありましたらお気軽にコメントください。 #フジのミステリ本棚